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担い手たずねて

〈第19回〉夢のみずうみ村 新潟デイサービスセンター (新潟市江南区曙町3)

2017年12月4日


豊富なメニューで生活力向上


 壁や柱をカラフルに彩り「街角」と呼ぶ施設内は1、2階合わせて約500平方メートルもの広さ。利用者はオープンスペースでマシントレーニングをしたり、将棋を指したり。広場の周囲に並んだ「お店」も多彩だ。「映画村」で名画を鑑賞し、「青春歌ルーム」でカラオケを熱唱。「青春のたまりBar」では本格コーヒーを飲みながらマージャン卓を囲む。

 パン作りをした荒木朝子さん(85))は「家では寝てばかりだけど、ここでは自然に動くことが増えて訓練になる」。週2回通う星井昭一さん(81)も「普通のデイサービスには抵抗があったが、ここは楽しくてはまってしまった」とうれしそうだ。

 「夢のみずうみ村 新潟デイサービスセンター」(新潟市江南区曙町3)は、利用者が好きなようにその日のスケジュールを決める。住宅建築のイシカワ(同市秋葉区)が、山口県などでデイサービスを展開し、生活リハビリを主体とした生きがいづくりに力を入れる社会福祉法人「夢のみずうみ村」とフランチャイズ契約を結び昨年4月にオープンした。

 施設内は緩やかな坂や段差があるバリア〝アリー〟で、体力づくりのリハビリを促す仕掛けが随所にある。危険察知能力を維持できるよう廊下にはあえて死角を作った。

 利用者が自分ですることも多い。昼食はバイキングでとりわけ、下膳もする。乾いた食器は自分のタッパーウエアに片付け、所定の場所に戻す。

 管理者の小竹晴行さん(47)は「スタッフは『引き算の介護』を心掛け、利用者ができることには手を出さない。それが生活力向上につながる」と説明する。

 施設内通貨「ユーメ」もユニークだ。最初の利用時にプレゼントされ、豊富なメニューを使うたび支払いに充てる。一方で、脳活性化プログラムに挑戦したり、食器を洗ったりするともらえるシステムで、計算力などを維持する効果がある。

 夕方にはホールで「カジノ」が始まった。ユーメを支払ってテーブルゲームや輪投げなどに参加、点数によってユーメがもらえるとあって張り切る利用者たち。「元をとった」「パン代を稼いだぞ」と歓声を上げた。






管理者兼生活相談員

小竹晴行さん





人生の現役」を養成


 利用者の男女比は6対4で、平均年齢は78歳。要介護度の平均は要介護1です。男性が好む運動や趣味のメニューが幅広くそろい、束縛されない環境は団体行動が苦手な男性にもなじみやすいようです。

 スタッフはどうしてもできない部分を手助けします。はじめに介助ありき、ではありません。小さな変化に気付く観察力や臨機応変に対応する柔軟さが求められます。利用者個々のスケジュールを見て、スタッフを配置。利用者とコミュニケーションを重ね、信頼を得られるよう努めています。

 「人生の現役養成道場」として、生きる力と、生きがいを見つける場所にしていただきたい。そのためのサービスを提供します。

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